以前、クレジットカードの審査の件でご質問いただきまして、
ちょっとボクの回答が不十分だったり、皆様からも多くのメールをいただきましたので、
そのあたりを再度解説を。
クレジットカードの審査って、カード会社は何を見ているのか?
各カード会社は申し込みがあったときに、信用情報機関にに問い合わせを行い、過去の支払実績や他のカードの利用状況などをチェックし、カードを発行すべきか、発行するならば、いくらまでか、という判断をします。
申込書を見ただけでは信用に値するか、貸付をして大丈夫かといったことを正確には判断できないからです。
管理されている情報の中には、支払実績などのほかに、カードの限度額、氏名、住所、電話番号といった情報も含まれています。
また、カード会社には、申し込みがあった際にこのような機関に問い合わせる義務も課せられているのです。
信用情報機関として、「全銀協」「CIC」「全国信用情報センター連合会(全情連)」「CCB」などがあります。
もしご興味あれば、それぞれの名前で、検索をすれば、詳細がわかると思います。
まあ、やっていることは同じだと思います。
・・・中身の違いは、ボクには説明できません。
カード審査・カード発行?
で、この信用情報機関の情報をもとに、カード会社の審査基準をもとにカードが発行されるか否かが決まると。
信用情報機関 + カード会社独自の基準 で発行が決まる。
だから、同じ情報を見ていたとしても、たとえば、OMCカードとダイナースカードは基準が違うので、一方がOKで、一方はNGというケースがありうるわけです。
まあ、あくまで例えばですけど・・・
要するに、申込者がどれくらいの枠で、どれくらいカードを利用している把握されているわけです。
だから、1枚、飛びぬけて限度額が高いカードがあると、それに引っ張られてその他のカードの枠が小さくなったり、発行自体がNGになる可能性がある、と。
読者の皆さんからいただいたメールによると、DCカードが比較的大きな枠でカードを発行するようです。
なので、必要以上の大きな発行枠は減額してもらうことが、他のカードの審査を通すために必要。
ただ、基本的にカード会社はフィービジネスですから、発行してナンボの世界です。
少しでも多くの人に、カードを持って欲しいというのは、大前提です。
ですから、キャンペーン中などは、カード会社からすれば、
「この機会に入って欲しい」
ってことで、通常よりは入会しやすい傾向があるそうです。
ですので、欲しいカードはキャンペーンを狙うこと!
まさしくライフカードなんか、今、ガンガンキャンペーン打ってますし・・・
カードの申込は半年スパンで考える
そして、いわゆる「カードに落ちたら半年間はあいだをあけたほうがいい」ということですが、都市伝説ではなく、一応きちんとした根拠があります。
それは、先ほどあげた信用情報機関が、「申込をした」という事象を半年間、持っているわけです。
つまり、今、ボクがあるカード会社に申込をしたとして、そのカード会社がボクの信用情報を見る。
すると、ボクの半年間のカード申込履歴がわかるわけです。
基準については、カード会社ごとに違うのはもちろんですが、半年間にいくつカードを申し込んでいる人って、信用情報としては、あまりいいとは言えませんよね?
まあ、年収がすごく高いならば別ですけど・・・
あと、発行されやすいカードっていうのもあるようですけど・・・
カードの支払いは遅れないように
そして、もうひとつ。
カードが支払い間に合わず、遅延をした場合ですが、そのデーターも信用情報として残ります。
このデーターの保有期間が5年間。
よく言われる話ですが、この信用情報はクレジットカードの発行だけに使われるわけではありません。
住宅ローンや、車のローンなど、お金を借りるときなどに、必ず見られるものです。
だから、ついついクレジットカードの引き落としを忘れていて、口座からお金が落ちなかった、ということがたった1度あっただけで、住宅ローンが組めない、ということがありえます。
(まあ、1発でということはないかもしれませんが・・・)
ボクを含めて、陸マイラーさんは、皆さん、多くのカードをお持ちだと思います。
カードは確かに便利ですが、使い方を間違えると、大変なことになります。
そのあたりはくれぐれもご注意下さい。
カード審査に関する参考文献等
カード審査は、カード会社の人間ではないので、間違えなどあれば、ご指摘いただければ幸いです。
一応、主な参考文献を下記にあげておきます。
■ 図解入門業界研究 最新クレジット/ローン業界の動向とカラクリがよーくわかる本
■ クレジットカードの実務と業務知識―
クレジットカードの業務がこれ1冊ですべてわかる
■ クレジットカード用語事典
■ クレジットカードこれだけ知れば怖くない
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